なぜ W杯 の屋外広告枠が余るのか? 開催地分散と競合イベントの影響を探る
記事のポイント
世界全体で60億人の視聴が見込まれるサッカー・ワールドカップ中南米大会が開幕した。公式放送の広告枠は最低24億円からと高く、参入企業は大手や資金力のある一部ブランドに限定されている。
予算が限られる中規模ブランドにとって、開催地の分散や他イベントへの予算集中により、試合都市の屋外広告(OOH)枠には直前まで手の届きやすい価格帯の空きが残っていた。
巨額の公式枠に頼らずとも、移動中の交通広告やファンの集まる観光地、SNSを活用し、人々の移動導線や会話に先回りして便乗するマーケティングに勝機が集まっている。
サッカー・ワールドカップ中南米大会が6月11日(現地時間)に開幕 し、7月19日まで開催される。試合が行われるのは、米国、メキシコ、カナダにまたがる16の都市だ。
今大会の視聴者数は過去の記録を塗り替える見込みで、FIFA(国際サッカー連盟)の推定によると、世界全体で観戦者は60億人に上り 、決勝戦だけでも15億人が観戦するという。世論調査会社のユーガブ(YouGov)が5月に実施した調査では、米国人のおよそ3分の1が観戦する予定だと述べていた。
米国でワールドカップが開催されるのは、1994年大会を主催して以来32年ぶりのことだ。米国では今後数週間にわたって、アトランタ、ボストン、ダラス、ヒューストン、カンザスシティ、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク・ニュージャージー、フィラデルフィア、シアトル、サンフランシスコ・ベイエリアで試合が行われる。一方、カナダではトロントとバンクーバーが開催都市となり、メキシコではモンテレイ、グアダラハラ、メキシコシティで試合が行われる予定だ。
高額な公式放映権が示す参入の壁
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