NetflixやDisney+も参入する縦型 動画 シフトにブランドはどう備えるか
記事のポイント
SNSが「短尺エンタメの発信地」へと変化したことで、ブランドは従来の枠組みを超えて、各プラットフォームに最適化されたコンテンツを制作するメディア企業化を迫られている
ユーザーは広告よりも純粋なエンターテイメントを求めており、縦型動画の台頭によって多くのブランドがストーリーテリングをクリエイターやUGCへと委ね始めている
コンテンツの評価軸もフォロワー数や再生数から文化的共鳴へとシフトしており、フィード環境において消費者と感情的なつながりをいかに構築するかがもっとも大きな課題だ
SNSの動画投稿画面をざっとスクロールしてみれば、まったく新しいタイプの番組が次々と目に飛び込んでくる。ブランド制作のホームコメディあり、ゲーム番組あり。クリエイターによるストーリーテリングもあれば、広告付きの短編ドラマもある。
SNSはかつてブランドと消費者が交流する「デジタル版街の広場」のような存在だった 。それがいまでは「短尺エンタメの発信地」として機能している。
この静かな変化のおかげで、ブランドはSNSがマーケティング戦略の中で演じる役割や、クリエイティブ制作のあり方、さらには成果指標までをも見直す必要に迫られている。ある意味、ブランドの「メディア企業化」といえるかもしれない 。いまやブランドは本業で利益を出す責任を果たすかたわら、主要なプラットフォームそれぞれに最適化されたエンターテイメントの制作までこなさなければならない。
「ブランドは常に人々の注目を追いかける」。そう語るのは、総合型マーケティングエージェンシーのモドオプ(Mod Op)でデジタルとソーシャル担当のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるウリ・ワインガーテン氏だ。同氏はブランドのメディア企業化の流れを従来型のテレビ放送からストリーミングへの移行になぞらえ、「あれと似たようなことが起きているが、個人最適化の規模ははるかに甚大だ」と述べている。
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