京成松戸線 車庫で全4形式並ぶと分かる8900形の出っ張り車体
8900形が他形式と異なる車体長、流線形状にした登場当時の背景等を想像してみました
ある日の昼間のこと、くぬぎ山車庫の末端位置に、8900形が他の3形式(8800形・N800形・80000形)とともに、きれいに並んでいました。
松戸側の先頭車位置は、いつもと同様、きれいに並んでいました。
反対側の京成津田沼側の位置も、松戸側同様に先頭車位置が整っています。
ただし、松戸側・津田沼側の両方とも編成並びが整っているのは、8900形がない時の場合という条件付きです。
8900形だけが異なる先頭車の車体長
京成車両の車体長は、1両当たり18mが基本です。
ただ、松戸線8900形については、中間車4両は18mで同じですが、先頭車だけは18.7mで、6両編成全体で見ると他の形式よりも1.4m長くなっています。
その結果、松戸線は全列車6両編成ですが、駅ホームでの8900形の停止位置は、他の形式と比べて微妙にズレがあります。
くぬぎ山車庫での編成並びでも同様です。
並んだ中に8900形が入ると、京成津田沼側の先端車両を横から見ると、津田沼側先頭車両の乗務員室位置の部分がはみ出ます。
これは、乗務員室前面が、他の3形式は先頭部が線路とほぼ直角なのに対し、8900形だけは上部から腰部にかけて斜めになった流線形、鋭角の形状によるものです。
他形式と並ぶと、8900形だけが1.4m分、津田沼側で出っ張った形で停まる形になります。
同車庫での興味深い?一光景です。
8900形だけの先頭部流線形状デザインにした背景を想像する
8900形が登場したのは1993年でした。
当時の新京成で8900形だけがなぜ流線形、鋭角状の先頭部にしたのか、車体長を変えたのは定かではありません。
当時の新京成を勝手に想像してみるに、1986年から1991年まで12編成96両新製された8800形の全盛・黄金時代は通勤輸送対応、旧型車両置き換えに追われていました。
8800形が8801~8896まで96両の番号が振られた後、あと3編成必要な見通しの時点で、8897~8920の番号で8800形を新製するかという場面に差し掛かりました。
8800形で8900番台まで行くより、時代の変化、京成本線車両の新製状況の中で、ステンレス車体、ワイド(広幅)ドア、ボルスタレス台車、車体色、先頭部形状等で、8800形とは違う斬新さを出そうとしたのではないでしょうか。
前面形状やデザインでは無難だった?8800形までのイメージから脱却し、新京成が先頭部の流線形状やデザインでインパクトを与える意欲を見せたのが8900形だったと筆者は想像しますが、どうでしょうか。
車両基地で先頭車の一部編成が多少はみ出ていようと、いまいと、そんなことどうでもいいよと言えば話は終わりですが、細部の相違点発見も鉄道趣味の面白みの一つと思います。
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くぬぎ山車庫での4編成✕2組(松戸側先頭車)
側道側の4編成(松戸側先頭車)
本線側の4編成(松戸側先頭車)
側道側の4編成(京成津田沼側先頭車)
本線側の4編成(京成津田沼側先頭車)
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