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"◆万能フルサイズの完成形へ。キヤノン「EOS R6 Mark III」はどこまで進化したのか",
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"◆このひと手間が楽しい。「PENTAX 17」と過ごす、フィルムカメラのある日常"
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"textContent": "**【趣味カメラの世界 #34】**\n\n前回はCanon(キヤノン)「EOS R6 Mark III」(42万9000円 ※ボディのみ)の進化ポイントを中心に紹介しましたが、今回は実際の作例を通して、その実力を掘り下げていきます。\n\nレビューを担当するのは、本連載でおなじみのフォトグラファー田中さんです。\n\n**監修・執筆:田中利幸(たなかとしゆき)** |ファッション誌などでブツ撮りやポートレートを中心に活動するフォトグラファー。カメラ・ガジェット好きで自身で運営するブログ「Tanaka Blog」において、カメラやガジェットに関するちょっとマニアックなことを書いている。\n\n* * *\n\nこれまでキヤノンのカメラは、色再現の自然さや安定感に定評がある一方で、カメラ内での画作りという点では、どちらかといえば実用寄りの印象が強かったように感じていました。作品性を重視する場合はRAWで撮影し、自分の好みに合わせて現像で仕上げる。そうしたスタイルを前提にしているユーザーも多かったはずです。\n\nEOS R6 Mark IIIでは、新たにカラーモードが搭載され、このあたりの印象が少し変わってきています。これまでのキヤノン機とは少し違う方向性を感じさせる仕上がりで、“撮って出し”でも雰囲気のある写真が楽しめる。そんな選択肢が増えたと感じました。\n\n## ■自然な色のまま雰囲気はしっかり変わる。キヤノンの新たなカラーモード\n\n本機のカラーモードは、いわゆる派手な色作りというよりも、写真全体の空気感や雰囲気を重視した方向性だと感じました。これまで評価されてきた自然な色再現をベースにしつつ、少し踏み込んだトーン表現が加わっているのが印象的です。\n\nカラーフィルターは全部で14種類。実際にいくつか試してみる中で、特に好印象だったのは「Story Teal & Orange」や「Story Blue」といった、映画のようなムードを意識したカラーモードでした。\n\n▲ StoryTeal&Orange :Canon EOS R6 Mark III+RF45mm F1.2 STM、シャッタースピード1/250秒、F2.5、ISO400\n\n▲ StoryBlue:Canon EOS R6 Mark III+RF45mm F1.2 STM、シャッタースピード1/500秒、F2.5、ISO400\n\n▲ StoryBlue :Canon EOS R6 Mark III+RF24-105mm F4 L IS USM、シャッタースピード1/500秒、F5.6、ISO200\n\nコントラストや色の出方は強すぎず、被写体を引き立てながら全体をうまくまとめてくれます。日常のスナップや人物撮影でも扱いやすく、自然に使える仕上がりだと感じました。\n\nモデルの肌の色も極端に転ぶことがなく、ポートレートでも安心して使えます。このあたりは、これまでのキヤノンらしさをしっかり残している印象です。\n\n▲ RetroGreen:Canon EOS R6 Mark III+RF45mm F1.2 STM、シャッタースピード1/500秒、F2.5、ISO500\n\n▲ RetroGreen:Canon EOS R6 Mark III+RF45mm F1.2 STM、シャッタースピード1/1250秒、F1.2、ISO100\n\nまた「Retro Green」は、少し懐かしさを感じさせる落ち着いたトーンが特徴で、独特の空気感をつくってくれます。どんなシーンでも万能というわけではありませんが、ハマる場面ではしっかりと雰囲気が出る。撮っていて楽しいと感じるカラーモードでした。\n\nこうしたカラーモードを活用することで、JPEGの“撮って出し”でも、そのまま印象的な仕上がりになります。あらためて現像を前提にしなくてもいい、というのは大きな変化だと思います。\n\n## ■“撮って出し”の選択肢がもたらす撮影体験の変化\n\nこれらのカラーモードがもたらす変化は、単に色味が変わるだけではありません。撮影後のワークフローを含めた写真体験そのものに影響してくると感じました。\n\n撮影後すぐに印象的な仕上がりを確認でき、そのまま使えるカットになる。この流れがスムーズになることで、SNSへの投稿や友人との共有など、写真を扱うテンポが自然と良くなります。\n\n家族写真や日常のスナップ、旅先での撮影など、スピード感を重視したいシーンでは特にメリットを感じやすいはずです。\n\nフォトグラファーという仕事柄、日常の写真もRAW現像を前提にすることが多かったのですが、「今日はJPEGだけで完結させてもいいかな」と思える場面は確実に増えてきそうです。\n\n一方で、使っていて“もう一歩”と感じる部分もありました。\n\n現時点ではカラーモードごとに細かなパラメーター調整ができず、仕上がりを自分好みに追い込める余地は限られています。また、RAWとの同時記録ではカラーモードが適用できない仕様や、sRGB設定でないと使えない点など、運用面で制約を感じる場面もありました。特にJPEG撮影時は保険としてRAWも残しておきたいので、この仕様は少し惜しく感じます。\n\n印象的な仕上がりになるカラーモード自体は非常に魅力的なだけに、今後のアップデートなどで柔軟性が高まれば、より使いやすい機能になるはずです。\n\n## ■色の仕上がりも思いのまま。初心者にも優しいベーシック機\n\n本機から採用されたカラーモードは、完成形というよりも、キヤノンのカメラが新しい表現に踏み出した第一歩。そんな印象を受けました。\n\n従来のようにRAWで撮影し、じっくり仕上げる楽しみ方に加えて、PCを使わずに“撮って出し”で完結できる軽快さも選べる。この変化は想像以上に大きいと感じています。\n\nつまり、撮影スタイルやその日の気分に合わせて表現を選べるカメラになってきたということ。キヤノン機の楽しみ方は、これまで以上に広がっているのかもしれません。\n\n>> Canon「EOS R6 Mark III」\n\n>> 趣味カメラの世界\n\n<取材・文・写真/田中利幸 モデル/えま>\n\n【関連記事】\n\n◆万能フルサイズの完成形へ。キヤノン「EOS R6 Mark III」はどこまで進化したのか\n◆“1億200万画素”で切り取る。富士フイルム「GFX100RF」が引き出す東京の新たな表情とは\n◆このひと手間が楽しい。「PENTAX 17」と過ごす、フィルムカメラのある日常",
"title": "“撮って出し”でもここまで仕上がる。キヤノン「EOS R6 Mark III」の多彩な色表現"
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