Pt. 10 グラミー賞を渡した男の子 | 第60回スーパーボウル ハーフタイムショー:バッド・バニー

February 10, 2026
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この場面にはたくさんの人が言及している。みんなが思っていた男の子ではなかったんだよね? でも明らかに彼を象徴している

ここは、どうなんでしょう。Blueskyを軽く見た限り、私のTL上では①上記のとおりのリアム・コネホ・ラモスくんもしくはその象徴説(本人と間違えいていた方多数、でも全然似てない……)、②バッド・バニー本人の少年時代の象徴説が半々くらいに思えた。

リアムくんご本人説

リアム・コネホ・ラモスくん(Liam Conejo Ramos)とは、1月にお父さんと共にミネソタ州で移民税関捜査局(ICE)に拘束され、はるか遠く離れたテキサス州で収容された5歳児。拘束された際の、ICE捜査官にスパイダーマン柄のバックパックを掴まれている、怯えた表情の小さな男の子の写真が出回り、一躍有名人となった。彼がかぶっていた青いウサギの帽子はICEおよび国土安全保障省(DHS)に対する抗議の象徴のひとつとなった(バッド・バニーに関しては偶然にも、苗字の「コネホ」はスペイン語で「ウサギ」)。

今は(とりあえず)帰宅しているらしいけれども、あまりにも酷い話で書きたいことが山ほどあり、まるごと別の記事にまとめる必要が生じるのでこれは一旦置いておく。ここで私が言いたいのは、写真からするとパフォーマンスに出演した男の子と全然似ていないということ。

顔が似ていないだけではない。

1. リアムくんはテキサス州の施設の劣悪な環境のせいでかなりのトラウマを負っているはず。バッド・バニーについてはにわかもにわかだけど、こんな大きなイベントに今出演させるほど無神経な人とは思いにくい。

CNN「Detained 5-year-old immigrant is depressed and lethargic, Texas congressman says in demanding boy’s release」(Ed Lavandera, Norma Galeana, Holly Yan/2026年1月28日 12:14 ET公開/2026年1月29日 11:39 ET更新/2026年2月9日閲覧)

https://edition.cnn.com/2026/01/28/us/liam-ramos-joaquin-castro-visit External Link • edition.cnn.com

2. 米当局は、アメリカに合法的に在住しているコネホ・ラモス一家の追放への道を改めて探っているとのこと。そんなときに東部のミネソタ州から西海岸のカリフォルニア州まで行くとは考えにくい(時差3時間、飛行機必須)。

The Guardian「Trump lawyers aim to deport five-year-old boy after judge ordered his release」(Marina Dunbar and agency/2026年2月7日 19:47 GMT/2026年2月9日閲覧)

https://www.theguardian.com/us-news/2026/feb/07/liam-conejo-ramos-deportation-trump-administration External Link • theguardian.com

実際、この少年はリアムくん本人ではなく、同じ5歳の子役、リンカーン・フォックスくんという有力情報があり、親の友人を名乗る人によると子供時代のバッド・バニー役として出演したとのこと。

――と書いてから見たファクトチェック記事によると、やはりコネホ・ラモス一家は現在隠遁しており、今週末には追放される危機にさらされているという。ハーフタイムショーに出演したのはやはり子役のリンカーン・フォックス・ラマダンくん(Lincoln Fox Ramadan)。5歳でエジプト人とアルゼンチン人のハーフ(リアムくんはエクアドル人)。

https://leadstories.com/hoax-alert/2026/02/fact-check-boy-bad-Bunny-gave-grammy-in-superbowl-show-was-not-liam-ramos.html External Link • leadstories.com

そして本記事推敲中にリアムくんの近況についての記事が出た。

日曜日のスーパーボウル視聴者たちはハーフタイムショーに5歳のリアム・コネホ・ラモスくんが出演したと憶測した。実際には、リアムくんは家族と共に隠匿生活をしている。リアムくんの父、アドリアン・コネホ・ラモス氏によると、「リアムは夜によく眠れていない。毎晩3、4回は目を覚まし、「パパ、パパ!」と叫んでいる」。

MPR News「‘He’s not the same’: Father of Liam Conejo Ramos says 5-year-old continues to suffer」(Regina Medina/2026年2月9日 18:18/2026年2月10日閲覧)

https://www.mprnews.org/story/2026/02/09/father-of-liam-conejo-ramos-says-he-continues-to-suffer-after-ice-detention-release External Link • mprnews.org

リアムくん象徴説

こちらに関しては個人の意見ということにはなるけれども、特に間違えた人たちによって言い訳かのように唱えられている象徴説もよく分からない。実際何が意図されていたのかは知らないけれども、個人的にはこの方の意見と同感:

あれは多分バッド・バニーが子供時代に戻って自分にグラミー賞を渡していることを表しているのでは。

象徴的にも、ただ生きようと頑張っている子供に「ほら、音楽のトロフィーをやるよ」とか言うのもずいぶん浅はかな自己満足にしか映らない。「これで気分がよくなっただろ?」と。知り合いとかいうわけではないけれども、バッド・バニーもきっとそれは分かっているのではないかな。

次の場面ではリッキー・マーティンが登場する。

この敬意! さっきちょうど、バッド・バニーが走れるようにリッキーが踊ったって言ったところなんだけど、ご本人登場!

そして今度はリッキーも本当の自分として、スペイン語で出演できる。いいぞ、バッド・バニー。

バッド・バニーは1994年生まれ、リッキー・マーティンの空前の大ヒット曲「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」は1999年リリース(日本では郷ひろみでお馴染みの)。あれはやはり世界の大スターとして活躍する同郷のリッキー・マーティンをテレビで見るバッド・バニー少年、そして今バッド・バニーをテレビで見る子供たちと重ねる方が辻褄が合うように思える。

Pt. 9 “NUEVAYoL”

https://aiueo-ja.leaflet.pub/3meiz6u23as2w External Link • aiueo-ja.leaflet.pub

Pt. 11 “Lo que le pasó a Hawaii” with Ricky Martin

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全パートはこちら

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