19種類のLLMとプライバシーを両立:Kagi The Assistantレビュー

manatsu March 5, 2025
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検索エンジンのKagiを使って早半年くらいが経過したのだけど、プランをアップデートして「Ultimate」にしてみた。 月額25ドルなのだけど、それ以前に「Professional」プランを使用していたし、それがインターネットを使う上で必須になっていたので、月額1700円くらい上昇したなあ…という程度である。 素晴らしきThe Assistant で、月額1700円くらいの上昇でなにが使えるようになるか。というお話なのですが「The Assistant」という機能を使用することができる。 これがなにかというと、各種LLMを使ったチャットを利用できるのだ。しかもWeb検索機能が付いている!!! LLMは選べる19種類 こんな感じで非常にシンプルな画面なのだけど、これが実はめちゃくちゃ優れもの。 2025年03月6日時点で19種類のLLMを使用することができる。 まあ、バージョン違いなどを全て列挙して19種なのだけど、有名どころではOpenAIの「o3 mini」だったりAnthoropicの「Claude3.7」、Google「Gemini 2.0 Flash」、DeepSeek「R1」あたりが利用できる。 あまり見かけないところで言うとMeta「Llama 3.3 70B」、Amazon「Nova Pro」あたりが顔を出している。まあ、この辺はあんまり使わないけど… Web検索機能が付帯している しかも前述の通り、Web検索機能がここに付帯しているのだ。LLMに質問を投げると、Kagiで検索した結果をLLMがまとめてくれるので、カットオフを気にすることなく使用できるわけだ。 しばらく使ってみた感想としては、Kagiの検索結果自体がある程度厳選された結果になっているからか、ハルシネーションもかなり抑えられている印象だ。 ちなみに、Web検索機能のオンオフをワンタッチで切り替えることも可能。AIチャットとして使用することもできるので、かゆいところに手が届く感覚がある。 プライバシー重視のAIアシスタント ここまでThe Assistantを褒めちぎったのだけど、Kagiは「プライバシーを重視する検索エンジン」なのに、DeepSeekが使える?という疑問が浮かぶ人もいると思う。 同様の懸念は、AI検索のトップを走る「Perplexity」でも発生していた。 Perplexityではオープンソースである「DeepSeek R1」を「米国/EUのデータセンター」でホスティングすることで、データの秘匿性を守りながらR1を走らせることにしている。 参考AIのPerplexityが、推論モデルDeepSeekの「DeepSeek R1」を提供開始し、ディープウェブリサーチを支援 それではKagiではどうなのだろうか。 実際に問い合わせてみた * DeepSeekはどこでホスティングしているのか * プライバシー上の問題は起こらないか * 検閲は行われるのかどうか という3点をいい感じに英語に翻訳してKagiの問い合わせフォームに投げかけてみたところ、次の日には非常に丁寧な返信が届いた。 ちなみにブログへの掲載許可もすんなりとOK。さすが透明性がある検索エンジン。 Kagi Assistantで使われるDeepSeekはどこでホスティングされている? Kagi DeepSeek Chat V3とDeepSeek R1は、Fireworks.aiとTogether.aiでホストされています。DeepSeek R1 Distill Llama 70Bは、Groqでホストされています。 Fireworks.aiとTogether.aiそしてGroqは全てアメリカの企業である。各社のプライバシーポリシーを見ても、それなりに厳重なものであった。 プライバシー上の問題は起こらないか? Kagi 各プロバイダーのデータ取り扱いの詳細については、LLMs & Privacyのサポートページをご参照ください なんと、ちゃんとまとめたページがあるではないか。ちゃんと検索しきらずに質問してしまって申し訳ない。 紹介されたページを読んでみると、ユーザーデータでのLLMの学習は行われないし、プライバシー上の問題はあまり心配なさそうである。 The Assistantで使われるDeepSeekではなんらかの検閲は行われるか Kagi Kagi側での検閲はありませんが、各LLMモデル/プロバイダーは、それぞれの利用規約およびコンテンツポリシーに従う場合があります。 これに関してはまあLLM自体にかかっている検閲はある程度は仕方ないのかもしれない。 ただ、いろいろと試してみた結果、DeepSeekを使って中国政府にとってかなりマズそうな内容を質問してもThe Assistantでは返答したのでほとんど検閲の影響は受けていないように見える。 もちろん、プロバイダーからの検閲はほとんどかかっていないだろう。犯罪行為の方法について聞かない限りは大丈夫そうだ。 The Assistantを使おう そんなわけで、Kagiの「The Assistant」のレビューでした。 スマートフォンアプリはないけれど、ブラウザからアクセスできるのでパソコンで使う際と遜色なく利用することが可能だ。 ものすごくシンプルな機能しかないように見えるけれど、画像を読みこんだり、CSVファイルを投げればデータの解析までできるようになっている。一般的なAI検索サービスでできることは一通りできる。 それでいてプライバシー重視。かなり有力な選択肢になるんじゃないかと思いますよ。

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