n8n × Bluesky × LLM × Wiki.js で、自分専用Wikiを生成する

manatsu May 8, 2026
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有名人のYouTubeチャンネルを見ていると「Wikipediaのページができるとうれしい」というような話をよく聞く。 確かにWikipediaにページができるというのは、インターネット上での実績解除のひとつであろう。 2026年4月末から5月初旬における投稿者の活動記録Bluesky投稿から自動生成された活動記録Wiki.js そんなわけで、自分に関して書かれたページをインターネット上に登場させてみた。 もちろん一般人である自分に関するWikipediaのページなんて作成した日には、ウィキペディアンの皆さんに袋叩きにあって、インターネットの海に土左衛門が浮かぶことになるだろう。 そして自分で自分のwikiページを作成する、そんなに悲しい自作自演はない。 そんなわけでwikiをセルフホストして、AIにwikiページを自動生成させることですべての問題を解決してみた。他所様に迷惑をかけずに、自作自演ではなく、自分について書かれたページが作成されるのだ! 自分のインターネット上での活動を自動収集する まず、wikiに載る情報にはソースが必要である。これがなければ即座に「独自研究?」「誰が?」というタグが貼られてしまうことだろう。wikiに文章を書くには情報ソースというのが必要なのである。 そんなわけで、自分のBluesky上の投稿を自動収集するワークフローをn8nで作成した。 ワークフローをそのまま載せることはしないが、「Blueskyの投稿を一定時間ごとに取得→整えてSQLデータベースに保存」というワークフローを作成した。 もちろん自分で書くのは大変なので、Claudeと相談をし続けた。JSON投げたら書き直してくれるし。本当に優秀だ。 AIがデータベースを読みこんで執筆 投稿を保存したデータベースをAIに解釈させ、Wikipediaっぽい文体で情報を作成するように指示。wikiのページを更新するワークフローを作成した。 本当は頻繁に更新されてもおもしろいんだけど、1日に1度、夜中に更新されるようにした。そもそもそこまで頻繁にBlueskyに投稿をするわけでもない。 あと、AIを使うというのはお金がかかるのである。 LLMの選定 LLMはDeepSeek v3.2を選定した。本来はもっとプライバシーを重視したものを使いたいんだけど、性能と価格から考えるとこれがベストプラクティスであると思われる。 OpenRouter経由で使うから、プライバシー的には幾分かマシだろうし、そもそも公開情報から公開情報を作成するだけなので、まあ問題なかろう。機密情報が含まれないのだ。 あと、さすがにClaudeの高性能版APIを使用したら、毎日更新させようとすると月に1000円くらいかかっちゃう可能性があるので… 実際に作ってみた問題点 2026年4月末から5月初旬における投稿者の活動記録Bluesky投稿から自動生成された活動記録Wiki.js これで毎日自動で更新されるwikiページを作成することに成功した。有名人のWikipediaページでもこんな頻度で更新されるものはそこまで多くないだろう。 作って公開しておいてなんだけど、このwikiに記載される情報には明らかに重大な欠陥がある。 そもそも自分のBlueskyに書き込まれた内容を元にしている。明らかに誤った内容を投稿すれば(日本の初代の総理大臣はペンギンである、とか)、AIがその情報に注釈を付けると思われる。 しかし、僕がわかりづらい嘘を投稿した場合や、個人的なことを投稿した場合、その正誤の判定に関してはかなり怪しい部分がある。 また、時事ニュースなどDeepSeek v3.2のナレッジカットオフ後の情報などに関してはそのまま掲載されてしまう可能性が高い。v3.2に関していえば2025年3月がカットオフらしい。v4もそろそろ出るのかな。 もちろん、AI生成であることや、誤りが含まれるかもしれないというのはしっかりと、デカデカと記載するような仕組みを作っているけれど、自分についての嘘が自分の手を完全に離れて、深夜に自動で生成されるかもしれないと思うとちょっとゾッとする。 なんだか現代アートっぽいな ここまで書いてみて、なんだか現代アートっぽいな、と思ったので「現代アートっぽいキャプション」を作成してみて記事の締めとしたい。 《自伝的真実の自動工場》Autobiographical Truth Factory 2026年/ソフトウェア・インスタレーション n8n, PostgreSQL, Bluesky, LLM (DeepSeek V3.2), Wiki.js 毎日午前3時。作者のSNS投稿が自動的に収集され、言語モデルによってWikipedia風の記事へと書き換えられ、作者自身のWikiに公開される。人間の手は、どこにも介在しない。 作品は二重の揺らぎの上に建っている。ひとつは、投稿に最初から含まれる誇張や記憶違い、冗談。もうひとつは、AIが避けられない微細な幻覚。両者が合流したとき、「百科事典」という客観性の器の中に、検証されない自己像が静かに堆積していく。 ページ冒頭に掲げられた「AI生成」の警告は、誠実な免責であると同時に、誤りを「典拠あるもの」として流通させる現代の通行証でもある。作者が手放しているのは、自己の物語を編集する権利そのものだ。 問われているのは、「私について書かれた何か」が「私」を追い越していく速度に、どこまで自覚的でいられるかである。 — manatsu, 2026

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